憧れのダンサーセレクト!初夏のバレエレッスンコーディネート
2023年05月12日 13:00- 「自分がきれいに見える形を着ること」 × 中島 映理子さん
- 「身体のラインがしっかり見えるウェア選びが大事」 × 中村 祥子さん
- 「ウェアって、自分の知らない面を引き出してくれる」 × 米沢 唯さん
- 「レッスンの時間はどれだけ自分を見つめ直せるか」× 川島 麻実子さん
- 「一日中動くから身体にストレスをかけたくない」 × 岡部 舞さん
- 「その日の体調や気分にあわせて組み合わせるのが好き」 × 大久保 沙耶さん
「自分がきれいに見える形を着ること」 × 中島 映理子さん
ジゼル開幕直前!「ジゼル」をイメージしたコーディネートを選んでいただきました。
PICK UP 「第1幕」
第1幕の衣装は濃い青と白がメインなので、ネイビーと白の組み合わせで選んでみました。
ノーソーイングのレオタードは着たことがなかったんですが、すごく伸びるし、胸元の花の模様もかわいいですね。
スカートは、柄物のレオタードにも合うので1枚持っていればコーディネートしやすいですよね。
PICK UP 「第2幕」
第2幕は 白・・・・は誰でも浮かぶと思ったので少しベージュを入れてみました。
森のシーンなので、レオタードには少しグリーンを取り入れて、白のチュールトップ、そしてベージュのスカートでコーディネートしてみました。
普段のウェア選び
「自分がきれいに見える形を着ること」
普段は「気分」で選ぶことが多いです。あとは「自分がきれいに見える形」を選んでいます。
鏡を見て色々試したり、周りの方に意見をもらったりもしますが、首元が詰まっていないものが多いですね。
デコルテ、首筋をきれいに見せられると、表情もより美しく見える気がしています。
ただ、リハーサルの時に男性と組むことがあるときは、背中が空きすぎない、背中が網になっていないものを選ぶように心がけています。
中島 映理子(なかじま えりこ)
埼玉県出身。4歳よりエプリバレエスタジオで学ぶ。
2015年ローザンヌ国際バレエコンクールのセミファイナリスト。同年パリ国立コンセルヴァトワールに留学。
2016年オーディションによりパリ・オペラ座バレエの短期契約ダンサーに。
2019 年オーストラリアのクイーンズランド・バレエに移籍。
2021年3月東京バレエ団にアーティストとして入団。
2023年4月にソリストに昇格。
「身体のラインがしっかり見えるウェア選びが大事」 × 中村 祥子さん
PICK UP
コーディネートのポイント
「身体のラインがきちんと見えるウェア選びが大事」
レオタードのカラーは、肌馴染みが良くてしかもあわせるボトムスのカラーを選ばないように、コーディネートしやすいもの。
トップスは、透け感があって身体のラインがきちんと見える、レッスンでも使いやすい「ノーソーイングニット」のTシャツを選びました。
Tシャツとしてはもちろん、裾を首にかければボレロ風にも着ることができて重宝します。
ボトムスには、タイツとのバランスも見て白いスカートを選びました。
中村 祥子(なかむら しょうこ)
佐賀県生まれ、6歳よりバレエを始める。野村理子バレエを経て、田中千賀子バレエで学び、1996年よりドイツ、シュツットガルトのジョンクランコスクールで学ぶ
1998年、シュツットガルトバレエへ研究生として入団。2000年ウィーン国立歌劇場バレエ入団し、2001年に準ソリスト、2002年にソリスト昇格。2006年ベルリン国立歌劇場バレエ入団、2007年にプリンシパル昇格。
2013年ハンガリー国立歌劇場バレエにプリンシパルとして入団。
2015年より日本を拠点にし、Kバレエカンパニーにゲストプリンシパルとして入団。2020年に Kバレエカンパニーを退団し名誉プリンシパルに。現在はフリーで精力的に活動中。
「ウェアって、自分の知らない面を引き出してくれる」 × 米沢 唯さん
PICK UP
コーディネートのポイント
「ウェアが、自分の知らない面を引き出してくれるんです」
花柄やチェックも好きなのですが、最近は無地のレオタードをよく着るようになりました。”シンプルってカッコいいな”と。
そんな中でも、黒のレッスンウェアはあまり着ることがなかったんですが、バレエ団の公演で『マクベス』のマクベス夫人を演じることになってからは、
黒がお気に入りカラーになっています。ウェアがモードを変えて、自分の知らない面を引き出してくれるんです。
レオタードは、ボディに斜めの切り替えがあるから、身体をひねったときもラインがきれいに出ますね。
生地がやわらかいのに変なしわがよらず、動きに沿ってくれる。コーディネートのポイントにかわいいオレンジのレッグウォーマーを合わせてみました。
米沢 唯(よねざわ ゆい)
愛知県出身。塚本洋子バレエスタジオで学ぶ。2006年に渡米しサンノゼバレエ団に入団。
10年にソリストとして新国立劇場バレエ団に入団した。
ビントレー『パゴダの王子』で初主役を務め、『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『ドン·キホーテ』『ジゼル』『火の鳥』『不思議の国のアリス』ほか数々の作品で主役を踊っている。
13年プリンシパルに昇格。04年全国舞踊コンクールジュニアの部第1位、04年ヴァルナ国際バレエコンクールジュニア部門第1位、05年世界バレエ&モダンダンスコンクール第3位、06年ジャクソン国際バレエコンクールシニア部門銅賞など国内外のコンクールでの受賞歴も多い。
14年中川鋭之助賞、17年芸術選奨文部科学大臣新人賞、18年舞踊批評家協会新人賞、19年愛知県芸術文化選奨文化賞、20年芸術選奨文部科学大臣賞、橘秋子賞優秀賞、22年服部智恵子賞受賞。
「レッスンの時間はどれだけ自分を見つめ直せるか」× 川島 麻実子さん
PICK UP
コーディネートのポイント
「身体のラインが見えて意識したいポイントが確認できる」
もともと黒や青などの色合いを着ることが多いので、今回は好きな色でまとめてみました。
レッスン時には時間内でどれだけ自分を見つめ直せるかを大切にしています。
防寒のために着こんでいても早々に脱ぐことが多いのですが、今回選んだレースTシャツは身体のラインが見えて意識したいポイントが確認できるから着たままレッスンしています。
光が当たった時の透け感もきれいなので、日中のレッスンでは特にきれいに見えるんじゃないかなと思います。
デイリーでも着回しできそうなのもお気に入りポイントです。
レオタードはとても薄い素材なのに透けないのがうれしいなと。フィット感があって着やすいですね。見た目にも重たくないトータルコーディネートになったと思います。
川島 麻実子(かわしま まみこ)
静岡県静岡市出身。
3歳よりバレエを始める。
2004年、大学在学中に東京バレエ学校に入学し、スクール・パフォーマンスの『白鳥の湖』の第2幕でオデットを踊る。
06年、東京バレエ団に入団。同年世界バレエフェスティバル特別プロ『白鳥の湖』で初舞台を踏む。
【主な出演作】
マラーホフ版『眠れる森の美女』オーロラ姫、ブルメイステル版『白鳥の湖』オデット/オディール、子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』キトリ、ワイノーネン版『くるみ割り人形』クララ、マカロワ版『ラ・バヤデール』ニキヤ、ガムザッティ、『ザ・カブキ』お軽、遊女、『スプリング・アンド・フォール』主演、『ペトルーシュカ』バレリーナ、エック版『カルメン』女性たち、ノイマイヤー版『ロミオとジュリエット』ロザリンデ、ルチアーナ、キリアン振付『ドリーム・タイム』、フォーサイス振付『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』、ロビンス振付『イン・ザ・ナイト』など。
「一日中動くから身体にストレスをかけたくない」 × 岡部 舞さん
PICK UP
コーディネートのポイント
「身体にストレスのない着心地のものをよく着ています」
一日中動いていることが多いのでストレスのない着心地のものを選んでいます。
メッシュニットTシャツは数年前から愛用しているアイテム。夏のスタジオは湿気もありながらエアコンで寒く感じることもあります。
このTシャツは寒さ対策はもちろん、ほどよいゆとりで汗をかいた肌に貼りつかないので快適に過ごせます。
レオタードはとにかく薄くて軽いので、良い意味で「着ている」感覚がありません。
ポールドブラをしたときに肩の動きが妨げられることがなくてすごく着やすいですね。
プリントレギンスはレオタードと色の相性もぴったりで行き帰りにワンピースやスカートを重ねればコーディネートのポイントにもなるので重宝しそうです
岡部 舞(おかべ まい)
8歳よりバレエをはじめる
古森美智子バレエ団研究所にて、古森美智子、 沢田紀子、春日桃子、長川未可子に師事。
オランダのハーグロイヤルコンセルヴァトワールへ3年間留学。
在学中にネザーランドダンスシアター(NDT)、オランダ国立バレエ団(Het National Ballet)の公演やツアーに出演。卒業後、K-BALLET COMPANY、松岡怜子バレエ団を経て、現在は指導を中心に活動中。
その他、日本バレエ協会都民芸術フェスティバル「ジゼル」全幕にてミルタ。ヤングバレエフェスティバル「卒業舞踏会」にてフェッテ競争。
中部日本全国バレエコンクール(全国バレエコンクール in Nagoya)ジュニア部 第2位
「その日の体調や気分にあわせて組み合わせるのが好き」 × 大久保 沙耶さん
PICK UP
コーディネートのポイント
「その日の気分によって色々と組み合わせることが好き」
顔がはっきりしているので、落ち着いた淡い色を選ぶことが多いですね。
カバーアイテムは「色」で楽しみたいので、レオタード自体は単色でシンプルなものをよく選びます。
カラーやデザインの主張が強めのレオタードのときは、ボトムスは白か黒でまとめるようにしています。
その日の気分によって色々と組み合わせることが好きですね。今回は鏡に映る自分を見て気分があがるようにカラーを組み合わせました。
トップスを脱いでもかわいく見えると思います。
スキンレギンスはなにより締め付け感がなく着心地が良くて、「今日は身体の調子をみながらゆったりレッスンしたいな」って思ったときに履くようにしています。
長時間のリハの時にも重宝しています!
大久保 沙耶(おおくぼ さや)
大阪府出身。6歳よりオデットバレエスタジオにてバレエを習い始める。
2006年にスカラーシップを得てモナコ王立プリンセスグレースアカデミーに留学。
マリカ・ベゾブラゾヴァ、ルカ・マサラ、ローランド・フォーゲルに師事。学校公演やガラ公演などで主役を務める。
2010年に卒業後、オランダ国立バレエ団に入団。コールドバレエからソリストまで数々の役を務める。
2017年、ダンサーズエクスチェンジで二ヶ月間オーストラリアバレエ団でゲストとして踊る。
2021年、11年間在籍したオランダ国立バレエ団を退団し、同年、日本に帰国。
2023年2月より東京シティバレエ団にソリストとして入団。
2021年より、チャコットのウェアやメイクアップモデルを務める。
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