Hana4さんの一日は、朝ヨガから始まる。「今日も2本レッスンを受けてから現場に来ました」と、明るくはつらつとした表情で話す。

「レッスンには自転車で行くことが多いので、着替えを持参し、ヨガウェアを着ていきます。春とはいえまだ寒いので、シアー素材の長袖Tシャツは重宝しそうですね。黒のレギンスは電車でレッスンに行く時によくはいていて、上から丈の長いモードなアウターを羽織れば、おしゃれが簡単に決まります。サングラスも着こなしにスパイスを効かせるマストアイテムです」

昨年、全米アライアンス認定ヨガインストラクター資格「RYT200」を取得したHana4さん。今年は「RYT500」へのスキルアップをめざす。

「ずっと同じ姿勢で作業をするネイリストという職業柄、昔から運動は欠かせない習慣でした。ヨガ自体は7年前くらいからやっていたのですが、資格を取りたいと思うほど真剣にやり始めたのはここ数年です」

「このクロップド丈のTシャツは、ヨガシーンでもトレンド感を楽しめますね。リボンをぎゅっと結べば、ウエスト周りがフィットしてどんなポージングも安心。大好きなレースがあしらわれたレギンスも気分が上がります」

さまざまなフィットネスコンテンツがあるなかで、ヨガを選んだ理由を尋ねると、「心地よく生きるためのヒントがヨガにはある」と応えてくれた。

「たとえば、ヨガには『サティヤ』という言葉があり、『正直であること』を意味します。人には正直になれても、自分に正直でいることは案外難しいもの。わたし自身メディアに出て、思っていた以上に名前が知られていったときに、無理をしてがんばったり、嫌なことがあっても笑顔でいたり、すごく辛かった。自分に素直でいるには心の余白が必要で、それをヨガで学ぶことができたのは大きいですね。あとはジムやエステなど、自分のメンテナンスを人に頼っていると、環境が変わったときに続かなくなってしまう。ヨガを学べば、10年後も20年後も、自分で自分を整えることができると思います」

Hana4さんの代表的なアートワークも「レース」。途切れることなく糸と糸が繊細につながり、ひとつの大きな模様を紡ぎ出すロマンチックなレースに、彼女は人生の縮図を垣間見たと話す。そして、その模様はいかようにも変えることができ、1人ひとり違うものを紡いでいくものだ。

「美しいレースに心惹かれるのは、女性特有の感覚なのかなって。女性として生まれたからには、レースの似合う人でありたいなと思います。透け感のある服は、あえて肌を隠すロングスカートと合わせると上品な印象に。このレースのTシャツはレストランへ行くときなど、レッスン以外でも使えますね」

「継続は力なり」という言葉を常に心に留めている彼女は、日々の積み重ねをとても大切に考えている。

「毎朝のヨガはもちろん、ごはんを作ることも自分の身体と心を整える要素のひとつ。自然との調和や循環を大切にするマクロビオティックを取り入れ、玄米菜食を中心に、添加物を極力摂らないようにしています。地球環境や人体へのやさしさを意識するようになってから、マイボトルを持ち歩くことはもちろん、生理中はナプキンをやめて、吸水ショーツのみに。運動をしている時もごわつきがなく、ストレスフリーにはけるのでおすすめです」

しなやかで優しく、それでいて逞しい。Hana4さんが紡ぎ出す唯一無二の美しさはいつだって、何度でも多くの女性たちを魅了することだろう。

PROFILE

Hana4 さん
(アーティスト)

自身の原点であるネイルアートを軸に、テキスタイルなどの制作からアートディレクションまで、国内外問わず幅広く活躍。極細な手描きのラインや美しい色使いを得意とし、背景にあるストーリーや思いをアートとして表現。近年はサステナブルやオーガニックのライフスタイルから生まれたアップサイクルアートに注力し、ファッションやビューティーの枠を超えたアーティスト活動を行っている。

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