「レースは私服でよく着ていますが、こんなにやわらかな素材は初めて。ストレッチも効いていて動きやすいですね」

レイヤード感を楽しめるデザイン性の高いトップと、足首にさりげなくレースをあしらったレギンス。それらをアイスグリーンのワントーンでまとめたコーディネートは夏らしく、クリーンでみずみずしい。

「レギンスも薄手なのにフィット感があって、全然苦しくない。バレエ・エクササイズのレッスンに通っているのですが、生地が厚すぎたりかたすぎたりすると脚が上げづらくて。これならスムーズに動けそうです」

小林さんが4年ほど前から始めたバレエ・エクササイズは、その名のとおり、バレエの動きを取り入れたエクササイズで、海外セレブに多くの愛好者がいることでも話題に。

「しなやかなボディラインにすらりとした姿勢、バレリーナの身体って本当にきれい。レッスンはその優美なイメージに反してとてもハードですが、思考や感情までもクリアになり、わたしにとって大切な時間です」

髪をそっとかきあげる仕草もエレガントで、佇まいにも優美なバレエエッセンスがしっかりと息づいている小林さん。

「レースはもちろん、フレンチスリーブやシャーリングなど、女性を美しく見せるデザインがすてきだなと思いました。フェミニンなアイテムを辛口に仕上げるのが好きなので、ジュエリーはあえてチョーカーに。白の小物で軽さを出しつつ、フラットサンダルでモダンな雰囲気を加えました」

どんな装いも自分らしく着こなす彼女は、おそらく似合う・似合わないの先にある、自分がめざす自分でいられるどうかを大切にしているのだろう。

「確かに、『あの人みたいになりたい』と特定の誰かをめざすことはなくて、自分自身が笑顔になれる環境を自分で作っていて、年齢を重ねても輝いている女性に憧れますね」と、意思が透けて見える凛としたまなざしで答える。

そんな彼女は、40代を過ぎてから、美容インフルエンサーとしても活躍。日々の美容ルーティンを尋ねると、

「継続しているのは、運動と酵素とCBD。バレエ・エクササイズは、忙しくても週1回は行けるようにスケジュールを調整しています。また、腸内環境を整えるために酵素を摂るのも習慣。さらに、睡眠の質を高めるCBDオイルも取り入れています。」

流れがスムーズで、よどみがなく、巡りの良い人。小林さんがシアーTシャツをまとうと、その印象がより際立つ。

「このTシャツもそうですが、今日着たトップはどれもデコルテがすごくきれいに見えます。袖にレイヤードしたチュール素材が二の腕をさりげなくカバーしてくれるのもうれしいポイントです」

年齢を重ねると、ネガティブな現実を突きつけられることもある。だが、彼女は決して無理することはなく、その変化を柔軟に受け止めるマインドを備えている。

「継続して美しくいることを大切にしていて、それは不必要なものを削ぎ落としていくことなのかなって。わたし自身、スキンケアやメイクもどんどんシンプルに、人との付き合い方も、疲れてしまうところは避けるように。『自分が笑えるか』を基準にすれば、自分にも人にもやさしくなれて、幸せを感じられるはず!」

そう笑って答える彼女を見て、健やかな笑顔以上の美しさはない、という真実を悟った。

PROFILE

小林千夏さん
(PR/フォトグラファー)

夫の海外駐在時に独学でカメラを学び、フリーの物撮りカメラマンとしてデビュー。日本帰国後、ファッションブランドのアンバサダー就任をきっかけに、PRの道へ。自分の内面と向き合うヨガや、しなやかで女性らしい身体をめざすバレエ・エクササイズとの出会いから、心身のバランスを保つことに注力するようになる。さまざまな美容に精通しており、現在は美容インフルエンサーとしても活躍。

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