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永遠の憧れ ー 華麗に踊るバレリーナが履いているトゥシューズ。
いざ自分で履いてみるといつのまにか足はボロボロ……思っていたよりもポワントで立てない……
そんな悩みをお持ちの方も多いのでは?
練習を繰り返していくことでポワントした姿はどんどんきれいになっていきますが、トゥシューズでのレッスンはどうしても足が痛くなってしまいがち
しかしその痛みや悩みの中には、シューズの選び方次第で解決できるものもあるんです。みなさんの履いているシューズ、本当に足に合っていますか?
サイズは合っていますか?
トゥシューズはぴったりサイズを選びましょう
トゥシューズを選ぶ時に迷ってしまうのが「サイズ感」。一言にぴったりと言っても、どのくらいがいいのか分かりづらいですよね。
トゥシューズのぴったりサイズは『指が少し窮屈に感じる』くらいを目安にしましょう。
試し履きをした時に窮屈に感じるとゆるいサイズを選びたくなってしまいますが、大きめのサイズを買ってしまうと指が痛くなる原因にもなってしまうので注意!
ぴったりサイズと大きめのサイズを見比べてみましょう
ぴったりサイズを履くことで足とシューズを一体化させて立つことができ、シューズのソールがしっかりと足裏に吸い付きます。
シューズの中に空間がないので指先にかかる負荷も均等になります。
1つ上のサイズを履いてみたのがこちら。アテールにした時の締め付け感は楽になりますが、ポワントで立った時にシューズの中で足が下に沈んでしまい、指先が痛くなってしまいます。
またシューズの中で足だけが曲がってしまうので足裏の力が逃げてしまい、ソールが思うように吸い付きません。
わかりやすく見分けるポイントは「つま先」と「かかと」
かかとがつまめませんか?
かかとがつまめる場合は、サイズが大きいのかもしれません。
赤丸で囲った部分に注目してみましょう。ここをつまんだ時に余ってしまう場合は、サイズが大き過ぎるのかもしれません。
よく勘違いしてしまうのが、青丸の部分をつまんでしまうこと。ここの余り具合は個人のかかとの大きさによっても変化してきますので、サイズを確認する時には赤丸部分をつまみましょう。
大きいサイズのかかとを見てみると余りが目立ってしまっています。かかとがゆるすぎると、ドゥミをした時にトゥシューズが脱げやすくなってしまいます。
トゥ先の履き口に指が入ってしまいませんか?
シューズの履き口も余りがない状態にしましょう
シューズの履き口も余りがない状態にしましょう。シューズの引き紐はあくまでも微調整のためのものなので、軽く絞った状態でこのようになるのが望ましいです。
大きいサイズだと履き口に指が入ってしまいます。この空間に足が沈み込んでしまうため、つま先だけでなく親指、小指の側面が痛くなる原因にもなります。
ひとくちメモ
試し履きをする時に『指が少し窮屈に感じる』サイズを選ぶ理由。
それはトゥシューズがなじんでいくうちにサイズが大きくなるからです。革靴も最初はキツくてもだんだんと緩くなっていきますよね。
買った時にキツく感じる場合は、トゥ先を潰したり揉みほぐしてなじませてみましょう。一気に潰さずに、少しずつ様子をみながらなじませるのがおすすめです。
『窮屈に感じる』を超えて指が曲がってしまう場合は、なじませた後も痛みが残ってしまいますので、サイズを一つ上げてみましょう。
種類は合っていますか?
足に合うシューズは一人一人違います
お買い物する時の参考に「口コミ」を気にする方は多いはず。
友だちが使いやすいと言っている商品は試したくなりますよね♪
ただ、履いた時に口コミと同じ『立ち心地』になるとは限らないのがトゥシューズ・・・
足の形や甲の高さなどは個人差がありますので、自分に合った種類を探してみましょう。
足を細く見せるために細いシューズを履く!は間違いです
こちらの足を見てみましょう。親指が一番長いエジプト型ですが、全体的には四角いシルエットです。
スクエアシルエットのトゥシューズを履くことで、シューズの中で指をしっかりと伸ばすことができます。全体のシルエットもトゥ先まで滑らかな形になり、それぞれの指にかかる負荷が均等になります。
足先を細く見せるために細身のシューズを履いてみました。「足が細く見える」気がしますが・・・!よくみると小指の付け根の部分がいびつな形になっています。
この場合、踊っているうちに小指が痛くなってしまったり、バランスがとりづらくなってしまうことも。
立った時にプラットフォーム(トゥ先)は均等に床についていますか?
ポワント時は『プラットフォーム(トゥ先)を均等に床につける』のが理想の形です。
練習後に青丸の部分ばかり汚れてしまう場合は、しっかりと前に立ちきれていないのかも。この場合には以下の理由が考えられます。
- シューズのソールがかたすぎる
- きついサイズを履いていて足の力が使えていない
トゥシューズには同じ種類の中でもソールのかたさが複数あります。
どうしても前に立ちきれない場合はやわらかいソールを試してみてもいいかもしれないですね。
トゥシューズをなじませすぎていませんか?
トゥ先とかかと部分を持って真っ二つ・・・は立ちやすい?
トゥシューズを履く前に立ちやすいようにソールを曲げたりしてなじませる方は多いですよね。
プロのバレエダンサーがトゥシューズに自分好みの加工をしているように、自分の足により合った形になじませてからシューズを履くことは大事。
しかし、そのなじませる方法を間違ってしまうと足への負担が増えてしまいます。
もしかしてその履き方、「立っている」のではなく「乗っている」のでは?
つま先とかかと部分を持ってシューズを真っ二つになじませてみました。これは楽に立ちやすそう・・・?
「足裏に力を入れなくても楽々と立てるし、ソールも吸い付いてる!」気がしますが、これはトゥシューズに「乗って」いる状態。かかとが落ちてしまい、全く引き上がって見えません。
さらにポワント時にふくらはぎに余計な力がかかってしまい、けがにもつながりやすくなってしまいます。
ソールをなじませる時にはシューズの中心よりも少し上を意識しましょう。立った時にまっすぐ上に引き上げやすい状態が理想です。
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